第二話 
野鳥界の世界記録
 
野鳥には一箇所に留まって繁殖する留鳥と、春と秋に繁殖地と越冬地を行き来する渡り鳥があります。そんな渡り鳥のとんでもない記録を集めてみました。
 
 
無着陸最長飛行記録
 
渡り鳥のオオソリハシシギが、なんとアラスカからニュージーランドまで、太平洋を11,680キロもの距離を無着陸で縦断したそうです。これまでの無着陸最長記録保持者(鳥)はオーストラリアから中国まで6500キロを渡ったホウロクシギだそうです。これでもスゴイのにこの記録を軽々抜いちゃうとは恐るべしオオソリハシシギ!ホウロクくんも記録抜かれちゃってリベンジしなきゃね。(笑)

冗談はさておき。更に驚くのは、このオオソリハシシギは11,680キロを9日間も休まずにアラスカからニュージーランドまで飛び続けたと言うのです。9日間もですよ!一週間と二日!そんな事分かってるわい!ハイハイ(笑)

9日間飲まず食わず、当然寝てもないんでしょう。寝ながら飛んでたのかな?そんな器用なこと出来ませんよね。それにしてもスゴイ体力と言うか飛行能力と言うか。人間には想像もつかいない能力が備わっているのには、驚き桃の木山椒の木!(古っ)

ところでこの記録は、メスの記録だそうです。オスはと言うと、メスに比べて体が小さいので、記録は7390キロだそうです。これでもスゴイのですが、メスの記録に比べたら見劣りしちゃいますよね。
「しかっりせいよ、オス!」
「お前も頑張れよ!」
う〜んまた古いギャクだしてもた。

この話、そんなのウソや〜 と思ってる方も居ると思いますが。
米国の研究チームが人工衛星による追跡で確認し、英王立協会の学会誌にも発表されたそうです。
こりゃホンマもんでしょう。
オオソリハシシギ(左の2羽)
 
その他のビックリ記録
 
オオソリハシシギのスゴイ記録をご紹介しましたので、ついでと言っちゃ悪いですが、その他の渡り鳥のスゴイ記録を紹介します。
 
(1)一番長い距離を渡るキョクアジサシ
 日本にはほとんど渡って来ないので、馴染みの薄い鳥ですが、野鳥の世界では最も長い距離を渡る鳥として知られています。
 その距離なんと30,000〜40,000キロメートル。北極圏と南極圏を行き来するそうです。記録によると、あるキョクアジサシは26年間生きていたそうで、生涯で100万キロ近い距離を飛んでいたそうです。地球の円周が約40,000キロメートル程度なので、このキョクアジサシは生涯で地球を25周した事になります。オオソリハシシギの無着陸記録もスゴイですが、キョクアジサシの移動距離もスゴイです。
それにしても何でそんなに遠くまで行ったり来たりするのか?
不思議ですね。
 
(2)地球1.5周分を移動したハイイロミズナギドリ
 こちらは日本にもやって来る渡り鳥なので、実際に見られた方も多いと思います。私は残念ながら見たことがありません。そのハイイロミズナギドリに米国の大学研究チームが、電子的な計測器(データロガー)を取り付け放鳥した鳥から回収したデータを分析した結果、驚くべき事実が判明したそうです。
 その驚くべき事実とは、なんとその飛行距離は64,000キロメートルに及び飛行コースは8の字を描いていて、太平洋地域をほぼ全域をカバーしていたそうです。またある固体は一日の移動距離が900キロメートルに達していたものや、エサを探すために、68メートルの深さにまで潜った記録があった固体も居たそうです。いやはや64,000キロメートルとは、人間の想像を遥かに超える距離を移動していた事になります。この事実も驚きですが、現在は電子機器を使ってこんな調査が出来る事にも驚いた管理人でした。これからは、もっと様々な渡りの真実が明らかにされていくのでしょう。とても楽しみです。
 
(3)生涯の最長移動記録は50歳
 45年前に人間が付けた足環を持つミズナギドリ(種類は不明)が発見されたそうです。場所は英国南西部のウェールズの沖合の島。足環を付けられた時が5歳くらいと推定して、この鳥は50歳位と言う驚異的な長寿だったそうです。なんで足環を付けられた時が5歳くらいだったと推定したのかはちょっと疑問ですが、まあ45年以上は生きていたのは確かそうなので、この固体はとても長寿だった事は確かのようです。その固体が、毎年大西洋を往復したとすると、これまでの飛行距離は地球200周に当たる800万キロになるそうです。でもこの記録はちょっと怪しいかな。
 
 
 
 

 
 
 

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